「日本再生」は九州から! ─九州唯一のオピニオン誌『月刊 フォーNET』
おかげさまで300号 煽らない・阿らない骨太の編集方針を貫く
令和6年1月号を持ちまして、小誌『フォーNET』は通巻300号を迎えることになりました。これもひとえに読者、スポンサーの皆様および関係者のご愛読、ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
編集の基本姿勢は「読者を煽らない」「読者に阿らない」。読者を煽らないというのは、いたずらに大衆にウケる内容にしないことです。煽るのはネットだけの世界でしたが、最近は活字の世界も浸食されています。活字はあくまでもできるだけ公正中立の立場で読者に考えてもらう材料を提供する役割を果たすべきです。
小誌は、決してイデオロギーに偏らない、右も左もなく、「社会に役立ちたい」「人の為に汗を流す」人物を取り上げ、「おかしいことはおかしい」という言説であれば、左右関係なく掲載したいと考えています。
いわゆる右派だと見られがちの小誌ですが、イデオロギーに囚われず真摯に社会を向き合う内容であれば、掲載する方針ですので、いわゆる左派といわれる層からの言説も掲載したいと思います。読者に阿らないというのは、煽ることに繋がります。つまり、読者の好奇心に気を遣い過ぎると、編集内容の公正中立さを担保できないのです。
そういう編集方針を貫くのには苦労は伴いますが、今後も変わらず編集していきたいと考えています。そこには、このままでは日本が消えてなくなるという強い危機感があります。
三島由紀夫が50年以上前、自決前に「日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう」という警告が真実味を帯びてきた今、「日本再生は九州から!」という旗印をおろすことはあり得ません。
おかげさまで300号を迎えることができました。しかし、まだ道半ば。これからも思想を磨き、様々な考えるヒントを読者の皆様には提供していきたいと思います。
おかげさまで300号。これからもよろしくお願い申し上げます。
令和6年1月1日
『月刊 フォーNET』編集兼発行人 松本安朗